過労死等防止対策シンポジウムを終えて

2019過労死等防止対策シンポジウムを終えて

2019過労死等防止対策シンポジウムを無事終えることができました。

過労死等防止対策シンポジウムは、2014年11月に施行された「過労死等防止対策推進法」た翌年から、全国の各県で開催されてきました。宮城県は、2014年から「東北希望の会」が中心で企画されて開催されてきました。今年から、「宮城過労死を考える家族会」が結成されて、企画協力団体を「宮城過労死を考える家族の会」が引き継ぎました。働くもののいのちと健康を守る宮城県センターは側面協力として、企画や各協力団体との連携に協力してきました。

宮城県は、まだ開催の体制が整っていない福島県の企画にも協力しています。

 

今年は、11月5日(火)の福島県郡山会場と11月14日(木)の宮城県仙台会場で開催してきて無事終えることができました。

今年のテーマは、「長時間労働で、働く人の健康はどうなっているの?」で、コンビニや外食チェーン店で行われている「24時間年中無休」の働き方について考えて参加者と一緒に考える集いにしたいと思い企画しました。

11月5日(火)の郡山会場は、台風19号の浸水被害が甚大な地域で開催が危ぶまれましたが、何とか開催に至りました。参加者は、3連休でボラティアに忙しいこともあって地元の参加者は少なかったのですが、50名の参加を得ました。

11月14日(木)の仙台会場は、参加者は145名の参加で会場は、ほぼ満席になりました。参加者層は、一般会社員が90名(産業カウンセラー資格者も10名近くいたようです)、医療関係者20名、産保センター関係者10名、過労死遺族関係者15名、その他10名です。男女比率は、男60%、女40%。年齢層は、20代6名、30代24名、40代65名、50代以上50名です。

過労死遺族の訴えは、31歳で過労死したNHK報道記者の佐戸未和さんのお母さんの東京家族会の佐戸恵美子さんが、娘の命を救えなかった無念さと会社の理不尽な扱いに抗議するとともに、二度と娘のような悲劇が繰り返さないようにと涙ながらに毅然と訴えた姿が印象に残ってます。お話がありました。

 次に、働く人に優しい企業経営をしている企業の取り組み事例の発表がありました。発表された方は、仙台「四方よし」企業大賞を受賞した「株式会社ミツイ」の金沢さんです。ダイバーシティをかかげた多様な働き方を実践しています。出産後、親族の介護が必要になっても働き続けられる環境の整備している。・子連れ出勤OK、・弊社経営の保育園の保育料無料、・親兄弟連れ出勤OK、などの働き手に優しい環境が整備されている。残業はほとんどなし、有休は自由に取れる、社員の意見を大事にした自律的な組織運営などを行っていて、新卒者の離職ゼロを続けている。など、素晴らしい企業経営に感心しました。

第2部は、パネルディスカッションで、「24時間年中無休」の実態と労働者やオーナーの思いを聞いて、24時間年中無休サービスが本当に必要なのか参加者と一緒に考えました。